アーニングサプライズは、株式相場で主に使われる用語で、企業が市場(マーケット)で予想されていなかった情報(新技術、新商品、業務提携、業績・・・)を発表した場合の株価の反応のことをいう。一般に企業が経営情報などを発表すると株価は何らかの反応を示すが、その情報がそれまでに市場で認識(予測)されていない(=意外性のある)ものほど、発表された時に株価が大きな反応を示すことがある。
このアーニングサプライズで、その情報を好感して株価が上ぶれした場合を「ポジティブサプライズ」、一方で失望して株価が下ぶれした場合を「ネガティブサプライズ」という。
青天井は、マーケット全般で使われる用語で、相場の上げ基調が続き、どこまでも上がり続けそうに思われるくらい、皆が強気になっている相場の状態をいう。これは、雲1つない青空のように陰りが見られず、天井(ピーク)がないというニュアンスからきており、また国語辞書では「物の値段や取引相場が天井知らずに長期間上がり続ける状態」のことを意味する。しかしながら、実際には、どんな相場も無限に上がり続けることはありえないので、常に冷静に見ることが大切である。
悪材料は、マーケット全般で使われる用語で、相場全体や個々の下落要因となる出来事・事情・予測などをいう。これと同じような言葉に「売り材料」、「弱材料」、「下げ材料」、「悲観材料」などがある。
アク抜けは、マーケット全般で使われる用語で、悪材料が出尽くして、相場が落ち着くこと(価格の下落に歯止めがかかること)をいう。悪材料が出た場合、しばらく下げ止まらないこともあるが、そうした下落傾向の相場もいつかは一段落するのが一般的で、下げ止まった時点が「アク抜け」となる。
悪目とは、一般に上げると見られた相場が下げること、またはその下げている相場のことをいう。
悪目買いは、一般に相場が下がっている状況で、売りが優勢であるにもかかわらず、買いにくい状況(相場に悪い材料が出たり、あるいは指標的に難しい局面)で敢えて買うこと(悪い目であることを承知で買うこと)をいう。これは、逆張りの一つで、うまくいけば相場の裏をかくことになり、大きな利益が上げられる可能性がある。これについては、「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言もある。
上げ足は、マーケット全般で使われる用語で、相場が上昇する動き(足取り)のことをいう。そのスピードが急な場合は、「上げ足が速い」といい、また緩やかな場合は、「上げ足が鈍い」という。
上げ一服は、マーケット全般で使われる用語で、相場の上昇が一時的に止まり、小休止状態になることをいう。ここで使われる意味としては、目立った値動きをしていた相場が落ち着きを取り戻し、しばらく安定した状態を保つことである。
上げ相場は、マーケット全般で使われる用語で、価格(値段)がだんだんと上昇していく相場のことをいう。上昇トレンドとほぼ同じ意味で使われ、ニュースの相場市況の説明などでもよく出てくる。
足どりは、過去の相場の動き(歩み)をいう。チャート(ケイ線)に用いられ、今後の相場を予測する際の一つの参考になる。足どりには、上げ足、下げ足、保ち合いの3つがある。
頭打ちは、マーケット(市場)において、相場が伸びる力(上昇力)が鈍り、伸び悩んできた状態のことをいう。頭打ちには、上昇途上で揉み合いに入った場合と、相場が大天井をつけた場合とがある。
甘いは、マーケット全般で使われる用語で、相場が幾らか下がり気味な状態、あるいは小幅に下げた状態にあることをいう。一般的に大きく値を下げているわけではなく、下げ幅はわずかなことを指すが、それよりさらに下げ幅が小さい場合は「小甘い」ともいう。
あや(アヤ)は、マーケット全般で使われる用語で、長期的に見て、相場の大局的な流れと関係のない「小さな変動(一時的な上下)」のことをいう。上昇相場における一時的な小さな下げを「あや押し」、下降相場における一時的な小さな上げを「あや戻し」という。
あや押しは、マーケット全般で使われる用語で、上昇相場が続く中で、一時的に少し値を下げることをいう。あや押しでは、一時的に少し安くなっても、相場の上昇基調が基本的に変わるわけではない。なお、あやは、結果論から判断されることがほとんどである。
あや戻しは、マーケット全般で使われる用語で、下落傾向にある相場が、明確な理由なく、一時的に少し上がること。
歩み値(あゆみね)とは、特定の株式銘柄についての、いつにどれだけの株数がいくらの株価で約定(売買成立)したのかを示す表のことを指します。株価の推移を人の歩みに見立てたもので、株式売買の活発度合いとその規模などを見ることができます。また、呼び値とは、株式の売買注文における最低金額のことです。
異彩高とは、相場が全体的に低迷しているときに、ある特定の銘柄だけが好材料により値上がりすることを いいます。
一段高は、マーケットで使われる用語で、相場が堅調に推移している状態のときに使われる。上昇傾向をたどってきた相場が、さらに高くなることを指す。
一段安は、マーケットで使われる用語で、相場が下落している状態のときに使われる。下落傾向をたどってきた相場が、さらに低くなることを指す。
一番底は、マーケット全般で使われる用語で、下げ相場における安値水準で、何度かある安値のうちの最初の安値をいう。一般的に下げ相場では、一気に大底をつけることはなく、若干の戻しを交えながら数度にわたって安値を更新していく。その際の一番目の安値を「一番底」、次の安値を「二番底」、その次の安値を「三番底」といい、さらに最も安いところを「大底」という。こうした底値(底)の確認は、チャートを見て判断することになる。
一番天井は、上げ相場における高値水準で、何度かある高値のうちの最初の高値をいう。一般的に上げ相場では、一気に大天井をつけることはなく、若干の戻しを交えながら数度にわたって高値を更新していく。その際の一番目の高値を「一番天井」、次の高値を「二番天井」、その次の高値を「三番天井」といい、さらに最も高いところを「大天井」という。こうした天井の確認は、チャートを見て判断することになる。
行って来いは値上がりまたは値下がりした後に、結局はもとの水準まで逆戻りしてしまうこと。通常、この動きは1日の価格のなかで起こることを指します。普通、その日、値上がりして始まると、よほどの悪材料などが出ない限り、プラスを維持して推移します。同様に、値下がりした場合も、マイナス圏でおおむね推移します。しかし、取引時間中に反対売買の材料が出たり、利食い売り、買い戻しなどで、プラスだった価格が徐々に値を消したり、マイナスだった価格が切り返したりする動きがあります。その結果、その日の終値が結局は昨日の終値水準と変わらないところで落ち着き、プラスマイナスゼロとなった場合のことを「いってこい(往って来い)」と表現します。1日に限らず、一定期間でこうした状態になった時にも使われます。
一服(いっぷく)とは、活発に上下していた相場が落ち着きを取り戻すことを指す。相場が一休みしているように静にかになることからこう呼ばれるようになった。上昇時には上げ一服、下落時には下落一服といったように用いられることが多い。
嫌気(いやけ)とは、相場動向が思惑通りとならない、又は悪材料の出現によって相場の先行きに対して悲観的になること。
陰転(いんてん)とは、上昇基調であった相場が下降基調に転換すること。
薄商いとは、市場自体に活気がなく、その結果取引が少ない状態の事を指します。また同時に、取引がないから活気が無いのであって、取引が無い時間(まったくないということはありませんが)にはこうなりやすいです。反対に取引がある時間というのは、通貨によっても異なりますが、その通貨が使われている国の市場が開いた直後などが特に活発になる傾向があります。ヨーロッパの市場は日本時間で4時過ぎごろに開き、ニューヨーク市場は日本時間の夜9時に開くので、夕方から夜にかけてが活発に動きやすい状態にあります。
売り安心感とは、売り注文のしやすい相場状態のこと。または、長い間、相場の下降が続いて上昇する気配がない相場状態のこと。売り安心感は、好材料が出尽くした時や悪材料が出現した時など、主に相場が下降している時に現れる。一方、買い注文のしやすい相場状態のことを「買い安心感」という。
売り越しとは、売りと買いの両方建っていて、売り建て玉と買い建て玉との両方の建て玉がある場合、その建て玉を売買相殺して売り玉が多いことを指す。
売り手控えとは、売り方だけが静観していること。売り買いを避けて様子をみることを、「手控え」と言います。「模様ながめで手控え」というように使われます。売り方だけが静観している「売り手控え」は、相場が基本的に上昇基調にあり、下落に向かう気配がみられないため、売り方が相場の成り行きを見守っている状況を指します。反対に、買い方だけが静観している時は、「買い手控え」と言います。
上放れ(うわっぱなれ)とは、価格が急激に直前の値位置から上昇すること、レンジ相場からレンジを抜けて上昇すること。
上値(うわね)とは、ある値段よりも上の値段のこと。現在の値段が80円であれば81円以上を上値と呼びます。
上値追いとは、相場が上昇している時に、その上値を追いかけるように一段と買い気が増し、相場が上昇すること。
大底とは、相場が最も下落した状態における最安値のことを指します。長期的に相場を見て、"これ以下に下落することはないだろう"と思われる安値の位置のことなので、その見極めには時間が掛かったりします。持合相場(上げ相場と下げ相場とどちらとも言えない中間的な状態)の高値、安値をそれぞれ、「天井」「底」ということがありますが、「大天井」「大底」はそれと区別されるわけです。一度、「大底」と判断されたのであれば、そこから中長期的には上昇する可能性もありますので、買い仕込みのタイミングでもあるのです。
大天井とは、為替変動の中で比較的長い期間での最高値のことを言います。1日の変動の高値は大天井とは言いません。
お化粧買いとは、企業が決算期末に株式を購入し、株価を上昇させ評価を上げておくことを言う。ただ、このお化粧買いは見破るのが難しく、年末にお化粧買いを予測して投資する投資家もいるが、どこまでが人為的操作なのか分からない為、成功率は低いと言われている。
押し目とは、上げ相場が一時的に下がることを指す。たとえば、上昇基調の相場であっても、レートは小さく上下動を繰返しながら上昇するが、その小さく一時的に下落する場面を「押し目」という。「押し目買い」「押し目を拾う」という売買手法がある。株の取引市場でも同じ意味で使われる用語。
押し目買いとは上昇トレンド(上昇相場)時において一時的に価格が下落し、下げ止まった水準あるいは下げ止まるだろうと思う地点で買うこと。または上昇相場で一時的に下げた時に取引対象を買うのが押し目買い。
押すとは上げている相場が少し下がること。
重いとは、上昇しそうだが、なかなか上がらない様子。頭重い。平均して値動きが鈍いこと。
思惑売り、
思惑買い(おもわくうり、おもわくかい)とは、現在の相場はある程度高いところにあるが、将来は必ず下がると見込まれるので、その下がった時に買い戻して利益を得ようとして高い相場の時に売ることを「思惑売り」といい、反対の場合は「思惑買い」といいます。
織り込み済み(おりこみずみ)とは、相場用語の一つ。相場に影響を与えるニュースや材料が出たにも関わらず、相場に変化が無いとき、相場は既にその材料を「織り込んでいる」というようにして用いる。材料が出たにも関わらず、相場が動かなかった時に用いる。
買い安心感とは、買えば上がりそうな安心からくる安心感のことである。下落相場の中から戻りを見せたことで、ここから更に下落しにくい状態。堅調な動きをしていること。
買い越しとは、一定期間内に株式などの売買が、売りに対して買いが上回っていることをいいます。株式市場では「売買主体動向」として「買い越し」「売り越し」が発表されます。売買主体としてよく取り上げられるのは個人投資家、外国人投資家、外国人経由証券会社など。特に日本市場は外国人投資家の投資比率が高く、その動向が常に注目されています。これに対し「売り越し」とは、一定期間内に株式などの売買が、買いに対して売りが上回っていることをいいます。
買い手控えは、マーケット全般を対象にした用語で、主に相場の基調がさほど変わらない時に使われ、売買するだけの材料も特になく、相場環境が不透明なために、買いを見送って様子を見ている状況をいう。
顔合わせとは、為替レートが以前の高値、あるいは、安値と同じ価格になること。
過剰流動性相場は、「金余り相場」とも呼ばれ、過剰流動性によって生まれた相場をいう。また、過剰流動性とは、通貨(流動性)の量が、正常な経済活動に必要な適正水準を大きく上回り、過度の金融緩和状態にあることをいう。通常、各国の通貨当局は、このような状態にならないように金融政策を通じて物価安定(資産価格の安定)を図るが、景気が低迷(悪化)し、デフレに陥る恐れがある場合には、量的緩和や信用緩和などの金融緩和を行うことがある。
金余り相場は、「過剰流動性相場」とも呼ばれ、過剰流動性によって生まれた相場をいう。また、過剰流動性とは、通貨(流動性)の量が、正常な経済活動に必要な適正水準を大きく上回り、過度の金融緩和状態にあることをいう。通常、各国の通貨当局は、このような状態にならないように金融政策を通じて物価安定(資産価格の安定)を図るが、景気が低迷(悪化)し、デフレに陥る恐れがある場合には、量的緩和や信用緩和などの金融緩和を行うことがある。
逆行高(ぎゃっこうだか)とは、ほとんどの銘柄が株価を下げているのに、その銘柄だけが、株価を上げること。
逆行安とは、好材料があるにもかかわらず為替の価格が下降すること。
軽いとは、値動きの上下が早い事。
急騰とは、急激に勢い良く値が上昇する事。
急反発とは、急激にそれまでの流れとは反対の方向へ動き出す事。
急落とは、急激に値が下落する事。
投資家から、信用取引で、買いまたは売りの注文を受けた証券会社は、まず、同一銘柄の反対注文があれば、店内で取り組みさせることで処理します。これを、
食い合いといいます。そして、はみ出た分を自己融資するか、または証券金融会社に付け出す(貸借取引)ことになります。
現実買いとは、材料として期待されていたことが現実化し、好業績などの現実の裏づけがあるから買うことを言う。
堅調とは、相場が徐々に上昇する傾向にあること。相場において、上げ基調が続いていること。
上昇基調にあること。
相場が下落気味の状態で、株価も多少なりとも安い状態を「甘い」と呼びますが、それよりさらに下げが小さい場合を「
小甘い」という。
相場が上がる要因のことです。経済指標が予想より良かった時や相場が上昇するきっかけになるような要人発言などの時に「
好材料が出た」と言われます。
小じっかり(小確り)は、マーケット全般で使われる用語で、相場が少し高い状態(しっかりというほど高くはない状態)をいう。
ご祝儀相場とは、式市場においては、ご祝儀として、幅広い銘柄、あるいは、特定の銘柄に対して多くの買い注文が入り、株価が上昇すること。ご祝儀相場は、大納会や大発会、新規銘柄が上場した時などに起きる場合が多い。また、皇室でのめでたい出来事などでも株式市場が反応して、相場全体、あるいは、関連銘柄がご祝儀相場になることがある。
材料とは、相場は様々な要因で動くが、その変動要因のこと。相場が上がる要因は好材料、下がる要因は悪材料。外国為替相場の場合、各国の金利、経済指標、株価、紛争、要人発言などが材料となる。ある要因によって相場が変動した場合、その要因を「材料視した」、またはその要因が「材料視された」と言う。
下げ足(さげあし)相場が軟調である状態のときに使われる。
下げ一服とは、株価が下がり続けている時に、ある水準で値動きが止まること。
様変り(さまがわり)相場が激しく変化していることを表し、下げ相場が急に上昇に転じたり、あるいは逆に、上げ相場が急に下落に転じたりすること。主に、下げ相場が急に上昇に転じた際に用いられる。
地合いとは、相場の状況のこと。相場の状況がよく上昇している時は地合いがいいといって、相場が下落してよくない状況のことを地合いがわるいとか、地合いがよくない、などといいます。
塩漬け(しおづけ)とは含み損が大きくなっても決済せずに持ち続けること。まさしく漬けたままの状態で放置することをいいます。利益が出るまで待つということが狙いですが、結局評価損が大きくなりロスカットになるだけです。
仕掛け難(しかけなん)とは特に材料もなく相場が動かないこと。手詰まりともいう。
しこり玉とは、損失が膨らんだ建玉(ポジション)のこと。
下押すとは、相場が安くなること。
下支えとは大手の業者が市場人気の低迷などを避けるためと、相場の水準が下がり過ぎないように買い物を入れることです。
下値(したね)とは、現在の価格よりも下の値段のことを言います。
下値追い(したねおい)継続して値下がりしている時に、その値を追いかけるように一段と売り気が増すことをいいます。
確りは、マーケットに活気があり、相場に下落傾向が見られない(堅調に推移している)ことをいう。
仕手相場とは、大量の資金をもとに自ら相場をつくり出す「仕手」が関わって盛り上げている相場。
仕手相場で手掛けられている株の多くは、業績が悪かったり、経営内容に問題を抱えていたりしており、株価は企業実態とは大きくかけ離れています。これが仕手相場の仕手相場たるところですが、仕手相場ではまた、信用取引で仕手が売り方と買い方に分かれて攻防戦を繰り広げているケースがあります。いわゆる「仕手戦」と呼ばれるものですが、企業の実態価値を離れた株価への強弱観の対立によるもので、仕手戦により相場はますます加熱していきます。仕手相場は仕手を主役とした相場ですから、仕手が取引から手を引くと、相場はたいてい急落してしまいます。
仕手筋(してすじ)とは、人為的に作った相場で短期間に大きな利益を得ることを目的に、公開市場(株式、商品先物、外国為替等)で大量に投機的売買を行う者のことをいう。英語のSpeculator(投機家)に相当するが、摘発が厳格でない事を逆手に、脱法・違法まがいの手法を取り入れ価格操作をおこなう不正な売買筋のことを「仕手」と呼ぶことがある。
締るとは、下落していた相場が上昇する事。
ジリ高とは相場が少しづつ上がること。
ジリ貧とは相場が少しづつ下がること。
ジリ安は、マーケット全般を対象にした用語で、相場の調子を表し、相場が一度に下がらず、少しずつ安くなることをいう。また、似たような用語に、ジリ貧がある。
ストップ高とは、株取引で使用される用語。株式市場では、株価が一日で急激に動くことにより市場に混乱をきたさないよう、変動の範囲に上限と下限が決められていて、ストップ高とは、その制限値幅の上限まで上昇することをいいます。
ストップ安とは、株取引で使用される用語。株式市場では、株価が一日で急激に動くことにより市場に混乱をきたさないよう、変動の範囲に上限と下限が決められていて、ストップ安とは、その制限値幅の下限まで下落することをいいます。
全面高とは、相場が各銘柄、セクター、もしくは各限月軒並みに足並みを揃えて高くなること。
全面安とは、株式市場において、上場銘柄のほとんどの株価が前日より下落する状況です。
全面といっても、すべての株価が下落したわけでなく、ほとんどの株が下落した場合に使われます。
為替相場とは、インターバンク市場における円やドルなどの外貨取引時の交換レートおよび為替レートの推移を指します。
続伸とは、株式や為替相場の終値が、前営業日に引き続いて上昇すること。反対に、前営業日に引き続いて下落することを続落という。
続落は、マーケット全般で使われる用語で、前日または前節に引き続いて相場が下がることをいう。
底とは、下げ相場での安値の部分を指します。相場は下落していく場合でも、一直線に下がるのではなく、小さな上下を繰り返しながら下げていきます。そのときの谷の部分を底と言います。最初の安値を「一番底」と呼び、それよりもさらに安値をつけた底を「二番底」、その次を「三番底」と呼んでいきます。そして最も低い安値をつけたところを「大底」と言います。
底入れとは、相場が下がって底をつき、上向きになりかけることを言います。相場が下降するだけ下降し、大底が確認された状態を「底入れ」と言います。
底堅いとは、下落相場で、さらに下がりそうだがある水準に達した後で、下がらない状態のこと。
底値とは、一定の期間における一番安い値のこと。
底割れとは、今まで下値の限界と思われた水準を割り込むこと
大勢観とは長期的な相場のすう勢の展望、見通しのことをいう。期間は6ヶ月から1年程度と見るのが一般的。なお、1ヶ月から半年くらいまでの見通しは中勢観、数日から1ヶ月先くらいまでの見通しを目先観という。
高値覚えとは、以前につけた高い値段を基準に売買の判断を下してしまうこと。
高値警戒感とは、相場が上昇してきて、反動で値崩れがの不安がでてくる市場ムードのこと。
高値づかみとは、高値で買った銘柄がその後値下がりすること。
ある銘柄の人気が上昇し、相場の下げを予想できずに株価のピーク時に買ってしまうことを言います。株価がみるみるうちに上昇している時など、状況の判断や材料の把握をしないまま、衝動的に買うこと(飛びつき買い)がよくあります。相場が上昇の勢いを増してくると、個人投資家や証券会社の自己売買(ディーラー)はまだまだ上がると買い急ぐようになり、日頃は冷静なはずの機関投資家もいっせいに買いに走ってしまうわけです。上げ相場の後半から絶頂期によくみられます。
高値引けとは、市場用語で、相場が上昇している状態のときに使われる。終値がその日の高値をつけること。
寄り高とは、株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場、商品先物相場などにおいて、当日の始値が、前日の終値よりも高いこと。寄り高の「寄り」は、寄り付きのこと。高寄りということもある。寄り高の要因としては、前日の相場終了後から当日の相場開始前までの間に、その銘柄(通貨、商品)の良い材料が出現したことなどが挙げられる。ちなみに、寄り高に対して、当日の始値が、前日の終値よりも安いことを寄り安という。
相場に活気がなく、いくらか安くなることを「
だれる」と呼んでいます。
中勢観とは、1ヶ月から半年くらいまでの見通し
突込み売りとは相場が下落している状況で、さらに売りを入れること。
突っ込み買いとは相場が下落している状況で買いを入れること。
相場が高くなっていくであろうと予測するのが
強気
強含み(つよぶくみ)とは、相場が上がりそうな気配を見せている状態。逆は弱含み(よわぶくみ)。
強含み横バイとは、相場の調子を表す言葉で、なんとなく堅調な感じはするものの、実際に価格がはっきりと上昇しているわけではない状態。
出合いとは、同一の銘柄が市場で売り物と買い物として出合うこと。株式市場では同一の銘柄であっても多くの売り買いが交錯します。売り主によって売り値や売る株数がさまざまです。また、買う側も買いたい株数も違いますし、値段もいくらでもいいのか、指定した値段があるのか、それぞれです。株式市場で売買が成立するのは、売りと買いの間で値段と株数が一致した時です。これを「出合いがつく」と言います。一方、株数や値段が違ってうまく売買が成り立たない時は「出合いがつかない」と言います。浮動株数が少なかったり、不人気株などでは、注文が一方に偏りがちになり取引が成立しづらい状態になりますが、このような状態を「出合い難」と言います。
手掛かり難とは材料に乏しく、市場に参加しづらい状態のこと。
出来ずとは値段がつかないこと。
手じまいとは、反対売買を行って決済すること。買い建玉なら売り、売り建玉なら買い戻して決済すること。
株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、市場を通じて買った株式(通貨)を売却すること。「
手じまい売り」は、買った株式(通貨)を売却することであり、新規に売りを立てる場合とは異なる。なお、市場を通じて売った株式(通貨)を買い戻すことを「手じまい買い」という。
株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、市場を通じて売った株式(通貨)を買い戻すこと。「
手じまい買い」は、売った株式(通貨)を買い戻すことであり、新規に買いを立てる場合とは異なる。なお、市場を通じて買った株式(通貨)を売却することを「手じまい売り」という。
手詰まりとは特に材料がないために相場に変化がないこと。仕掛け難ともいう。
手控えとは、相場の見通しが立たないため、売りにも買いにも動かず、相場の成り行きを見守る状態。
「模様ながめ」または「様子見」とも言います。現物取引であれば、将来的にその銘柄が値上がりするという見通しが立たない限り、投資家は具体的な投資行動には移りません。また、信用取引でも同様で、売り買いのいずれかから取引を始めるにしても、結局は値上がり、値下がりのいずれかに相場が動くという確信が得られない限り、投資家は具体的な投資行動には移りません。相場を動かす材料が出ず、相場の方向性が見極められない場合は、多くの投資家が相場の成り行きを見守ることになります。買い方だけが静観している「買い手控え」は、相場が基本的に停滞または下降基調にあり、上昇に向かう気配がみられないため、買い方が相場の成り行きを見守っている状況を指します。反対に、売り方だけが静観している時は、「売り手控え」と言います。
天井とは、相場が高値をつけてピークに達した点を指して言います。 上げ相場の中で高値がピーク達した点を天井と言い、天井を過ぎると相場は下落していきます。ただし、実際には、相場が小さな上下を繰り返して上昇していくので、そこが天井なのか、まだ上がっていくのか分かりません。
動意(どうい)とは、停滞していた相場が少しずつ上昇し始める状況。株価はさまざまな情報によって動きます。いい情報がでれば株価は上がりますし、悪い情報が出れば株価は下がりますが、時として材料がなく動きの乏しい状態になる場合があります。このように、商いが閑散で、株価が動き出す気配すらみえなかった状態から、ゆっくりと上昇し始める時に「動意をみせる」と言います。また、そのまま商いが閑散で、長期間株価が動かない時は「動意薄」という表現が使われます。
動意薄とは、主に、株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場などにおいて、価格の変化が見られない状態のこと。
動意薄の要因としては、投資家のその銘柄や通貨への関心度が低いことが挙げられる。なお、動意薄の銘柄や通貨が、出来高を伴いながら少しずつ価格変動している状態になることを「動意づく」という。
騰勢とは、株式相場や先物相場などを初めとした相場において、株価や価格などが急激に上昇する際のその勢いのこと。「騰勢は鈍った」「騰勢は衰えた」などという具合に使われる。
掉尾の一振とは、12月20日頃から大納会までにかけての師走相場において、株価が上昇すること。掉尾の一振は、アノマリーの1つとして知られているが、株価上昇の要因としては、年末の含み損の解消売りが一段落し売り圧力が弱まったこと、ドレッシング買い、大発会でのご祝儀相場への期待感などが挙げられる。掉尾の一振と同じような現象は、アメリカ合衆国では「サンタクロースラリー」と言われている。なお、株式相場におけるアノマリーには、掉尾の一振の他に、新年度相場や節分天井、彼岸底、大統領サイクル、10月効果などがある。
突飛高とは、大きな要因がないのに、1つの銘柄が相当高くなること。要因が全くないわけではなく、多くは情報のキャッチが早い投資家などによる思惑買いが先行し、株価が高くなってから好材料が判明する場合に「突飛高」になります。これに似た表現に「独歩高」があります。これは、相場全体は下げ相場にもかかわらず、ある銘柄だけ好材料が出て高いことを指します。なお、突飛高の反対は「突飛安」です。
突飛安とは、大きな要因がないのに、1つの銘柄が相当安くくなること。要因が全くないわけではなく、多くは情報のキャッチが早い投資家などによる売りが先行し、株価が安くなってから悪材料が判明する場合に「突飛安」になります。これに似た表現に「独歩安」があります。これは、相場全体は上げ相場にもかかわらず、ある銘柄だけ悪材料が出て安いことを指します。なお、突飛安の反対は「突飛高」です。
独歩高とは、ある特定の通貨だけが上昇することをその通貨の独歩高という。
独歩安とは、ある特定の通貨だけが下落することをその通貨の独歩安という。
飛ぶとは、相場が急に上昇したことをいいます。また、相場の急変によって証拠金が不足に陥ったため、建玉を強制的に決済しなければならなくなったことをいいます。
取り組みとは、信用取引における、売り株残と買い株残との状態。
ドレッシング買いとは、「お化粧買い」ともいわれる。決算期末において株式の評価額を上げるために、株式の買い注文が入ること。もっとも、通常の投資判断に基づく買い注文なのか、人為的意図を背景にした買い注文なのかを判断することは困難で、現実には、過去の通念、経験則の観点でこの用語が使われていることが多い。米国でも日本でも最近は、投資顧問に運用を委託している場合が多く、「半期の運用成績が悪いと投資顧問会社を交替させられる」という非常に短期での運用結果を求められる傾向があり、運用会社の「ドレッシング買い」が起こる傾向が高まっている。
トレンドとは、為替チャートの動きを大きな波として捉えた場合の方向性をさす。上昇トレンドは、価の安値がその前の価の高値を下回らずに上昇に転じている状態を指し、下降トレンドは、為替の高値がその前の価の安値を上回らずに下降に転じるといる状態を指す。為替投資をする上ではトレンドを把握することは重要である。
投げとは、買っていたポジションを損切りして売ること。投売り。売っていたポジションを損切りして買い戻すことは「踏む」。
軟調とは相場に買い気が乏しく、小安い状態を指す。ゆるやかに市場相場が下がっている状況のこと。相場が軟調である状態を、「下げ足」とも表現する。相場の全体感を掴むときに用いられる。反対にゆるやかに上がっている状態を堅調という。
賑わうは、売買高が多く、マーケット(市場)が活況な状態をいう。
二番底とは、株式相場や為替相場などの下降局面において、最初の安値である一番底を付けた後、いったん反発してから再び下降し、下げ止まって付けた安値。またはその状況。ダブルディップ(double
dip)。→底値 →二番天井
荷もたれ感は、広義には相場の力の弱い状態のことをいい、狭義には信用取引の買い残高が高水準になり、株価の値上がりが抑えられることをいう。
人気買いとは、株式市場で人気になって株価が上がっている株を買うこと。投資家心理の1つで、多くの人が買って人気になり、上がっている株は気になります。その株がなぜ上がっているのか、あとどれくらいの上昇余地があるのか、買うにはいろいろ検討すべきことが必要なのですが、多くの人が買っているという人気だけに頼って株を買う投資家も少なくありません。人気スターに群がるファンのようなもので、株を買う材料は人気というわけです。
為替レートが節目となる値段を抜けて上回ることを、
抜くと言います。
「濡れ手で粟」に同じ。「
濡れ手で粟」は「濡れ手で粟のつかみ取り」を省略したもの。労せずして多くの利益を得ること。ぼろもうけ。濡れた手で粟の実をつかむとやすやすとたくさんくっついてくることから。
値頃とは、頃合いの値段という意味。売買に適していると考えられる価格水準のことで、この値段なら買っても良いと感じる事を「値頃感」という。
値付きとは、立会中に、値段がついて商いが成立すること。売りと買いの値段に折り合いがつくこと。
値幅整理とは、株価を下げながら信用買い残の整理が進むこと。ある銘柄に対する関心が高まると、信用取引による売り方と買い方の注文が急増していきます。しかし、そのまま注文が増え続けることはなく、いずれは売り方は買い戻しを行い、逆に買い方は売り戻しを行うことで損益を確定させます。この動きは信用期日が迫るほど顕著に現われてきますが、その結果、徐々にその銘柄に対する売り建て、買い建ての株数が減少していきます。このことを「玉(ぎょく)整理」と言いますが、値下がりしながら整理が進むことを「値幅整理」と表現します。
値幅調整は、株式相場などで使われる言葉で、相場(銘柄)の値段(株価)の調整のことをいう。
場味とは、取引所の立会場の人気などから感じられる相場の調子。
配当取りとは、決算期を前にして、配当金を取るために買いに出ること。3月や9月の決算期が近づくと、配当金を取るために買いに出る動きが強まることがあります。株式を所有する期間が短くても、配当落ち後の株価が落ち分を埋めて値上がりすれば、半年もしくは年間の配当がまるまる手に入る計算になるので、期末が近くなると配当取りが活発し、株価を押し上げるわけです。似たものとして「増資権利取り」がありますが、こちらは増資や株式分割(無償)の権利を取るものです。
場況とは、毎日の株式市場の動きを伝える記事のことです。専門誌、一般誌を問わず、朝夕刊に掲載されており、内容的には、主な値動きのあと出来高概算で締めくくられたりしています。
跛行色(はこうしょく)株式の市場用語で、相場の状況を表す。上昇している銘柄もあれば、下降している銘柄も目につき、全体としては、ちぐはぐな動きが目立つ相場時のこと。
早耳とは、相場を動かす材料を、他の誰よりも早く知っていること。株式に限らず、相場はさまざまな材料で動くものですが、その材料を誰よりも早く知っている人のことを「
早耳筋」と言います。また、材料を早く知って売ることを「
早耳売り」、逆に買うことを「
早耳買い」、早耳で相場を張って売買したものの、結果的に損失を被ってしまったことを「
早耳損」などと呼んでいます。株式用語であると同時に、商品先物取引の世界でもよく用いられる言葉です。確かに、相場はちょっとした噂だけで大きく動くこともありますが、それが真実でなければ、再び元の水準に戻ります。早耳買いで短期勝負をかけるのも株式投資の1つの方法ですが、それにはかなり高いリスクがつきまとうことを忘れてはなりません。
反省安とは特に理由もなく上昇したものが、再び下落に転じること。
反騰とは、下落傾向をたどっていた株価が上昇に転じること。株式の市況(相場の動き)記事の書き出しには、だいたいその日の市場動向をひと言で表現するための熟語が書かれています。「反騰」もその1つで、逆に上昇している相場が下落に転じた時は「反落」という言葉が用いられます。また、前日の相場が上げて、さらに今日も上げた場合は「続伸」、前日の相場が下げて、さらに今日も下げた場合は「続落」となります。このほかにも、大幅に値上がりした時には「暴騰」もしくは「急伸」、やや高い時には「小じっかり」、大幅に値下がりした時には「暴落」もしくは「急落」、やや安い時には「小安い」「軟調」といった用語があります。
反動高とは下げ過ぎた相場が上昇に転じること。銘柄によっては、株価が大暴騰を演じたり、逆に大暴落に陥るものがありますが、いつまでも上昇または下落が続く株式はありません。倒産に追い込まれた企業の株式であれば別ですが、大きく値上がりした株価は、やがてどこかの水準で下落に転じ、逆に大きく値下がりした株価は、上昇へと向かいます。「山高ければ谷深し」という相場格言もあるように、大きく値下がりした株価ほど、反動高に転じた時の上げ幅が大きく、反対に大きく値上がりした株価ほど、反動安に転じた時の下げ幅も大きくなる傾向がありますが、株式の現物投資は「安く買って高く売る」ことが基本。値下がりを続けている株価がどこで底を打ち、反動高に転じるのか、逆に値上がりを続けている株価がどこでピークを付けて反動安に転じるのかを見極めることが肝心なのです。
反動安とは、上げ過ぎた相場が下落に転じること。銘柄によっては、株価が大暴騰を演じたり、逆に大暴落に陥るものがありますが、いつまでも上昇または下落が続く株式はありません。倒産に追い込まれた企業の株式であれば別ですが、大きく値下がりした株価は上昇に転じ、逆に大きく値上がりした株価は、やがてどこかの水準で下落へと向かいます。「山高ければ谷深し」という相場格言もあるように、大きく値上がりした株価ほど、反動安に転じた時の下げ幅も大きく、反対に大きく値下がりした株価ほど、反動高に転じた時の上げ幅が大きくなる傾向がありますが、株式の現物投資は「安く買って高く売る」ことが基本。値下がりを続けている株価がどこで底を打ち、反動高に転じるのか、逆に値上がりを続けている株価がどこでピークを付けて反動安に転じるのかを見極めることが肝心なのです。
半値押しとは、上がった株価が、上昇分の半分程度まで値下がりすること。取引が活発に行われ、株価が上昇局面にある時、徐々に取引が過熱ぎみになり、大きく値上がりすることがあります。しかし、大きく値上がりした時は、その反動で下落に転じるのが一般的です。この時、「半値押し」と言って、上昇分の半分程度でいったん値下がりがストップすることがありますが、問題はここからさらに下落するのか、また再び上昇に転じるのかを見極めることです。基本的に景気がよく、また業績が大幅に悪化するような悪材料も見当たらないのであれば、半値押しの水準で再びその銘柄を買う動きが出てくる可能性もあるので、そのまま保有し続けたほうが有利になることも考えられます。
半値戻しとは、値下がりした株価が、下落分の半分程度まで値上がりすること。その銘柄に悪材料が出て、大きく株価が下落した時、1~2カ月程度の間に下落分の半分程度まで株価が回復することがあります。しかし、ここが株価の立ち直りだと思ってさらに買い増しを行うと、傷口を拡げる危険性も高まってきます。株価は景気や企業業績の動きを先取りして動く傾向があるので、仮に半値戻しになったとしても、さらにその後、悪材料が企業業績にとってマイナスという判断が広まれば、売りが売りを呼んで、株価がどんどん値下がりしていく危険性があるからです。したがって、株価が大きく値下がりする前に売り損ねた場合は、半値戻しの時点で売却し、取引を終わらせるほうが無難です。
反発とは、下げ足をたどっていた相場が上昇に転じること。基本的には、短期間に限定した上昇を指し、本格的な上昇を意味するわけではありません。多くの場合、なんらかの好材料をきっかけとして反発に転じますが、それほど強力な材料ではないため、値を戻したところで売る「戻り売り」が入るケースが多くみられます。値上がり幅が大きい時は「急反発」、小幅の時は「小反発」と言います。同様の言葉に「反騰」がありますが、一般的に反発よりも値上がり幅が大きいケースで使います。なお、上昇を続けていた相場が値下がりに転じることは、「反落」と呼びます。
反落とは、上昇を続けていた相場が値下がりに転じること。基本的には、短期間に限定した下落を指し、本格的な下落を意味するわけではありません。多くの場合、なんらかの悪材料をきっかけとしたり、利食い売りが入ることで反落に転じます。値下がり幅が大きい時は「急反落」、小幅の時は「小反落」と言います。反対に、下げ足をたどっていた相場が上昇に転じることは、「反発」と呼びます。
冷え込む(ひえこむ)景気が低迷すること。または、消費者の購買意欲が落ちこむこと。
日柄整理(ひがらせいり)とは、相場にはある一定の値幅でもみ合って上にも下にも動けなくなってしまう時期があり、その間、取組だけが膨らみます。買いたい者は買い、売りたい者は売ってしまったという状態になってにらみ合いが続くと、ある程度の日数をかけて取組がほぐれるのを待つほかはなくなることがあります。そのような取組のほぐれかたをいいます。
日柄調整とは、株式相場において、売り方と買い方が拮抗したまま日が経過している状態のこと。日柄調整は主に、相場の先高感が強い時に起きることが多い。相場の先高感が強いと買い圧力が強くなるが、その反面、利益確定売りなどの売り圧力も増す。これにより売り方と買い方が拮抗し、相場は横ばいで推移する。このような状態を日柄調整理と呼ぶ。日柄調整の期間は銘柄や市場の状況により異なり、売り方と買い方の拮抗が崩れるまでの間とされる。
踏みとは、信用取引で売りから入った銘柄を、損失を被って買い戻すこと。株式の信用取引では、他者から株式を借りて売却し、株価が値下がりしたところで買い戻し、利益を得ることができます。つまり、あらかじめ高い株価で売っておき、安くなったところで買い戻すことにより、その差額が利益になるのです。そして、買い戻した株式を、借りた人に返還すれば、すべての取引が終了します。ところが、売りから入ったものの、見込み違いで株価が値上がりしてしまうと、安い株価で買い戻すつもりが、高い株価で買い戻さざるを得なくなるため、損失が拡大してしまいます。もちろん、再び株価が値下がりするのを待つこともできますが、信用取引は決済の期日が決められており、それまでに取引を精算しなければなりません。そのため、決済期日が近づくと、仮に損失を被っていても、買い戻すことによって取引を精算しなければならなくなるのです。関西地域では、「イレ」と言います。
踏み上げとは、売り方が損をして買い戻すことによって相場が高くなること。株式の信用取引は、買いからだけではなく、売りからも取引を始めることができます。売りから取引を始めた場合、対象とした銘柄の株価が値下がりするほど利益が上がりますが、思惑が外れて値上がりしてしまった場合は、損失がどんどん拡大します。そのため、信用取引の決済期日が近づくと、売りから入った投資家は、損失を被っているにもかかわらず、その銘柄を買い戻すことによって取引を終了させますが、この動きが売りから入っている投資家に広まっていくと、どんどん売りが買いに転じていくため、株価は値上がりしていくのです。商品先物取引でも用いられる言葉ですが、商品先物取引ではさらに、損失を見切ることで取引を終わらせ、売買から離脱することを「踏み退く」、損失を見切って取引を終わらせた先物のことを「踏み物」と言います。
ブラックスワンとは、予想不可能だが、一度起きるとそのインパクトが強大で、起きた原因を後知恵解釈しかできない事象。自然科学や経済学での確率は、正規分布を仮定しているが、現実の世界を動かしているのは、伝統的な確率論で予測できない極端な出来事-black
swanである。
ブル(ぶる)とは、強気(筋)のことです。牛が低い体勢から相手を突き刺す様子が、価格の上昇をイメージさせるところから名付けられました。
ブル相場は、マーケット全般で使われる上昇相場の呼称で、「強気相場」とも呼ばれる。
ブル・マーケットとは、強気の相場。値上がり傾向のマーケット。弱気の市場はベア・マーケット。
ベア(べあ)とは、弱気(筋)のことです。熊が立ち上がり、手を上げて上から覆いかぶさる様子が、価格の下落をイメージさせるところから名付けられました。
ベア相場は、マーケット全般で使われる下落相場の呼称で、「弱気相場」とも呼ばれる。
ベア・マーケットとは、弱気の市場。値下がりの傾向のマーケット。「Bear」は熊、腕を上から振り下ろす動作から来ている。強気の市場ははブル・マーケット。
棒上げ(ぼうあげ)とは、相場が一本調子に上がること、または急激に大幅に上げることで、「棒立ち」ともいい、反対に一本調子に下がることを「棒下げ」といいます。
棒下げ【ぼうさげ】とは、取引で、相場が一本調子に続いて下がること。
暴騰・
暴落(ぼうとう・ぼうらく)とは、相場が一度に大幅に上昇することを「暴騰」といい、高騰よりその上昇の仕方が激しいことをいいます。反対に一挙に下落することを「暴落」といいます。
ボックス圏相場とは、相場が、箱の中に閉じ込められたかのように、一定の価格帯で上下している相場状況。相場の先行きを決定づける材料が乏しいときなどはボックス圏に入りやすい。
ぼんやり(ぼんやり)相場用語で、相場が下落している状態のときに使われる。相場に活気がなく、下げ気味の状態。
見切り売りとは、価格が下がった時に「また上がるだろう」と期待せずに損失覚悟で売ってしまうこと。
見直し買いとは、一度上昇し、止まっていた銘柄群が再上昇するときに表現される言葉。しかし、本当に見直されたのかは定かではない。
目先(めさき)とは、目前の二日から長くとも一週間程度の値動きを予想した相場のことをいいます。目先の相場を悲観的に見ることを「目先悲観」、目先の相場に対する見通しのことを「目先観」、相場の長期間の予測をせず、目先の相場の高低によって利益を得ようとすることを「目先取り」、目先の相場の高低思惑のみで相場を行う人々のことを「目先筋」といいます。
目先観とは、短期的な相場見通し。通常は、1カ月以内の目先の相場見通しを指します。3カ月程度ならば「中勢観」、6カ月以上ならば「大勢観」と言います。株式取引は、基本的に中・長期的な企業成長を捉えた銘柄選択が大切であり、一般投資家は大勢観で投資を行うのが望ましいでしょう。しかし、目先の相場変動を捉えて売買を繰り返すことにより、利ザヤ稼ぎを行うといった投資法をとる人もいます。このように、短期的な相場の動きを「目先」と言い、短期的な相場変動で利ザヤ稼ぎを狙う投資家のことを「目先筋」と呼びます。
目先筋とは、短期的な相場変動で利ザヤ稼ぎを狙う投資家。株式取引は、基本的に中・長期的な企業成長を捉えた銘柄選択が大切です。したがって、中・長期保有を前提に行うのが基本とされていますが、短期的な相場変動を捉えて売買を繰り返すことにより、利ザヤ稼ぎを行うといった投資法をとる人もいます。このように、短期的な相場の動きを「目先」と言い、短期的な相場変動で利ザヤ稼ぎを狙う投資家のことを「目先筋」と呼びます。また、短期的な相場観のことを、「目先観」と言うこともあります。目先筋はたいてい、商いは小規模でも、売り買いを激しく繰り返す投資行動をとり、クロウト筋に多くみられます。
保ち合い、持ち合い(もちあい)とは、相場の動きがほとんどない、または動いても非常に小幅な動きであることをいい、このような相場の状態を「保合相場」といいます。また、長く保ち合っていた相場が上下いずれかに動き始めることを「保ち合い放れ」といいます。
保ち合い放れとは、長らく保ち合っていた相場が、急に上ないし下に動く状態。出来高が伴う場合には、流れについてい行くことにより利益を得やすい。
餅つき相場(もちつきそうば)(もちつき相場、餅搗き相場)年末の株式相場や商品先物相場において、相場が大きく値動きする状態のこと。年末の相場は、休場を控えて市場参加者が減少し全般相場から個別物色へ変わる傾向にある。そのため、まとまった買いが入ると大きく値を上げることがある。また、まとまった売りが入ると大きく値を下げることがある。このように、大きく値を上げたり下げたりする状態が餅つきの杵の動きに似ていることから餅つき相場といわれる。餅つき相場の要件は、年末であること、閑散相場であること、相場がいつもよりも大きく上下することなどが挙げられる。
戻す(もどす)とは、下落していた相場が高くなることをいい、「引き戻す」ともいいます。また、下落相場が上昇歩調となること、もしくはその上昇歩調を「戻り足」、下落した相場が上昇しまた下落したときのその高値を「戻り頭」または「戻り天井」、下落していた相場が高くなり始めてから最も高い値段を「戻り新値」といいます。反意語:押し目
戻り売り(もどりうり)とは、下落傾向にあった相場が一時的に上げた所で売り注文を入れることをいいます。反意語:押し目買い
揉み合い(もみあい)とは、小幅な値動きを繰り返すこと。小幅に一定の範囲を上下するだけの小動きの状態、またはほとんど動かない状態のこと。
模様眺め(もようながめ)とは、相場の基調がさほど変わらないときに使われる。相場の動きがはっきりしないために、売買が手控えられている状況。
安値覚え(やすねおぼえ)とは、相場が上昇し始めても以前付けた安値が忘れられず、また安くなることを期待して仕切りが遅くなったり、少し上がったところで売り建玉を仕込むことをいいます。
安値引け(やすねびけ)とは、前引け、大引けで最終の値段が最も安いことをいいます。反意語:高値引け
寄り安(よりやす、安寄り)とは、株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場、商品先物相場などにおいて、当日の始値が、前日の終値よりも安いこと。寄り安の「寄り」は、寄り付きのこと。安寄りということもある。寄り安の要因としては、前日の相場終了後から当日の相場開始前までの間に、その銘柄(通貨、商品)の悪い材料が出現したことなどが挙げられる。ちなみに、寄り安に対して、当日の始値が、前日の終値よりも高いことを寄り高という。
様子見とは、相場の見通しが立たないため、売りにも買いにも動かず、相場の成り行きを見守る状態。「模様眺め」とも言います。現物取引であれば、将来的にその銘柄が値上がりするという見通しが立たない限り、投資家は具体的な投資行動には移りません。また、信用取引でも同様で、売り買いのいずれかから取引を始めるにしても、結局は値上がり、値下がりのいずれかに相場が動くという確信が得られない限り、投資家は具体的な投資行動には移りません。相場を動かす材料が出ず、相場の方向性が見極められない場合は、多くの投資家が相場の成り行きを見守ることになります。このほか、重要な景気指標の発表前は、その結果を受けて相場がどのように動くのか判断がつきにくいため、やはり模様眺めの様相を呈してきます。
陽転(ようてん)とは、相場が下げトレンドから上げトレンドへ変化することをいいます。反意語:陰転
弱気(よわき)とは、相場が将来下がると予想すること、または予想して売り建玉や売り注文を入れることをいい、そのような人を「弱気筋」といいます。反意語:強気
弱含み(よわぶくみ)とは、相場が下がりそうな気配を見せている状態。逆は強含み(つよぶくみ)。
雷同売り、
雷同買い(らいどううり、らいどうがい)とは、自分の相場見通しを持たないで、大手筋の動きに従ったり、または突発的な事件に従って売ることを「雷同売り」といい、反対に買うことを「雷同買い」といいます。
落勢【らくせい】とは、相場が下降傾向にあること。
乱高下(らんこうげ)とは、相場の値動きが激しく定まらないことをいい、「乱調」または「乱調子」ともいいます。また、このように値動きが激しく落ち着かない相場を「乱相場」といいます。
乱調子【らんちょうし】とは、相場の上げ下げが激しく、高低いずれにも定まらないこと。
理想売り、
理想買い(りそううり、りそうがい)相場は今のところ安くなることもないが、売り材料による値下がりを予想してこの頃までは売っていいという目安を立てて売ることを「理想売り」といい、同様に買い材料のによる値上がりを予想して買うことを「理想買い」といいます。
レバレッジとは、てこ(lever)の作用から転じて、投資において信用取引や金融派生商品などを用いることにより、手持ちの資金よりも多い金額を動かすこと。自己資本と比較して損も利益も巨額になる。
レバレッジの例
借入
購入資金を借入によってまかなうことで、自己資金以上の投資を行う。購入した有価証券を担保として更に借入を起こすことでレバレッジ比率を上げることもできる。信用買いなど。
例えば100万円の自己資金で株を買い、その株を担保に資金を借り入れるとする。このとき担保掛け目が80%なら80万円借りられる。その80万円でさらに株を買い増して合計180万円とすると、180%のレバレッジと表現する。
証券価格が上昇すると担保価値が上がり、さらに借入が可能となるが、逆に証券価格が下落すると担保価値も下がり追証が発生することになる。ポジションの含み損が拡大し、担保不足が継続的に発生するようになると、投資家の財務状態悪化として借入可能な信用枠(クレジットライン)自体が削減されることもある。このとき不足分の現金を用意できないと強制売却となる。こうしたリスクは流動性リスクともよばれる。
空売り
借り入れた有価証券を売却し、売却代金を投資する。一般に信用売りでは売却代金を引き出せないが、例えばいわゆるロングショートファンドでは、借入有価証券を売却し、その売却代金でさらにポジションを組んでレバレッジを上げることがある。
また、金利の安い通貨の短期債券を空売りし、売却代金を高金利通貨で運用するいわゆるキャリートレードも同様にレバレッジを上げることができる。
売った株等の証券は必ず買い戻す必要がある。株価がマイナスになる事はないが、上値には上限がないので、損失の可能性も無限大である。
先物など
先物等の派生商品は、小額の証拠金を差し入れることで、巨額の元本を運用するのと同等の投資ができる。巨額とはすなわち、現物決済可能な資金と同等ということである。
レンジ相場(Range)とは範囲・領域・射程距離の意。ある一定の範囲内で、上下動を繰り返す相場つきのこと。ボックス相場とも言う。
連想買いとは、1つの出来事をきっかけに、その出来事の連想から買いりが広がること。例えば、ある製薬メーカーが画期的なガン治療薬の開発に成功し、株価を上げたとします。そうすると、同じような材料を持つ他の薬品銘柄や食品銘柄が買い直されたりすることが少なくありません。こうした現象を「連想買い」と呼びます。株価は基本的に将来の業績動向を先に織り込んで動きますから、一見すると株価の変動要因とはあまり関係がないと思われるような出来事でも、それを材料にして株価が動くケースが往々にしてあるのです。また、連想買いとは逆に、1つの出来事をきっかけに、その連想から売りが広がることを「連想売り」と言います。
bear(ベア)とは、弱気(筋)のことです。熊が立ち上がり、手を上げて上から覆いかぶさる様子が、価格の下落をイメージさせるところから名付けられました。反意語:bull
bull(ブル)とは強気(筋)のことです。牛が低い体勢から相手を突き刺す様子が、価格の上昇をイメージさせるところから名付けられました。反意語:bear